
宮城交通が所有していたいすゞ・ガーラⅠ。2012年に京成バスから移籍した、1998年式の車両です。
山交バスと共同で仙台駅~山形駅・上山温泉の間に高速バスを頻繁に運行する宮城交通は山形側にも営業所を持っており、山形ナンバーを付けた高速車が所属しています。
乗降扉はスイングドアで、側面窓は最後部が固定窓、それ以外はT字の開閉窓を採用。ガーラのT字窓は上段の固定窓部分の天地が他車種のものと比べて狭く、特徴ある外観をしています。車内トイレの設備はなさそうです。
正面には幕式の行先表示器を装備していますが、側面は表示板で対応しています。白い部分全体が表示板になっているようにも見えますが、その白い部分と「仙台⇔」は車体にペイントされており、もう片方の表示だけが差し替えられるようになっているのがなかなか面白いところです。側面の表示機を装備しておらず、また座席には灰皿があり降車ボタンも後付けの新しいものだったようなので、元は乗合ではなく貸切用途で活躍していた車を転用したのでしょう。
サブエンジン式冷房の給油口は扉側の側面、グリルのすぐ隣についています。
事業者:宮城交通(←京成バス)
ナンバー:山形200か385
車両番号:-
車種:いすゞ/ガーラⅠ
ボディ:いすゞバス製造
型式:KC-LV781R2
年式:1998年
撮影日:2016年11月9日
※2020.11.26
同車はこの撮影後まもなくの2016年11月末に引退を迎えていました。山形ナンバーでも「385(みやこー)」をしっかり宮交が取得していて面白い車だったのですが、4年ほどの活躍で引退してしまったことになります。
また、側面の表示器に関する記述を訂正しました。