
小田急シティバスが所有する日野・セレガHD。2015年式の車両で、平成27年度重量車燃費基準+15%を達成し、A09C型エンジンと7速MTを搭載したQTG-車です。2014年11月にスタートした「世田谷」の払い出しナンバーを付けています。
小田急グループの高速・空連車には長らく三菱ふそう製が導入されてきましたが、2013年に小田急バス本体で空連用のセレガがデビューして以来、空連や夜行路線に少しずつセレガが導入され、アクアライン方面のシティバスでもこの2004号車で日野製高速車が初登場となりました。正直なところ県外のバスの事情には疎いのですが、そのような事実を知った後では何気ない1台でも急に新鮮に見えてくるものです。
側面窓は1~4番が開閉式のT字窓、5番が固定窓というのはエアロエースと同じ配置ですが、窓ガラスはより濃いグリーンの着色ガラスになりました。また、車内最後部には今まで省略されていたトイレも装備されています。側面の立体的な犬のレリーフはセレガでも健在です。タイヤホイールはエアロエースでは住金製だったのに対し、こちらはアルコア製の10穴アルミホイール(のはず)を装着しています。
この車両以来小田急シティバスではセレガの導入が続き、2016、17、18、19年にもそれぞれ1台ずつセレガが導入されています。なお、2018年にはシティバスが担当する夜行路線用に「No.51」号車(世田谷210あ51)が登場し、2004号車の払い出しナンバーと被ってしまいましたが、そこは両者ともナンバーではなく車番で区別されているのでしょう。
事業者:小田急シティバス
ナンバー:世田谷200か51
車両番号:2004
車種:日野/セレガHD
ボディ:ジェイ・バス
型式:QTG-RU1ASCA
年式:2015年
撮影日:2016年11月3日