山交バスが所有するいすゞ・キュービックLT。山交バスは車番の上2桁が導入年に対応しているため、同車は1999年式の車両とわかります。
少数派である大型9m車は導入された地域や事業者がやや偏っており、その中でも山交バスは国内4メーカーの大型9m車を並行導入して揃えた事業者として特筆されます。さらに、KK-/KL-規制に適合したキュービックLTはエルガLTにモデルチェンジするまでの数年しか製造されなかった希少車種、特にKL-規制が適用されるのは重量の関係でエアサス装備車のみであるため、つまり同車はなんとも希少で世にも奇妙なKL-規制のキュービックということになるのです。
LED式の行先表示器と黒いサッシの窓、さらにハブを黒く塗ったホイールのおかげで引き締まった外観に仕上がっています。なお、側面窓が上下2段のサッシ窓になっているのは山交バスにおいては1999年の導入車のみに見られる特徴です。