

茨城交通が所有するいすゞ・LV。車体は富士重工業製のR17型E、通称7Eボディを架装しています。
1995年式の車両で、2009年に小田急バスから移籍してきました。KC-車の移籍もちらほら発生してきた頃、やや遅いタイミングでの登場となりましたが、同車もU-規制からKC-規制へ移行する直前に登場した車両です。
小田急バスのいすゞ+7Eは営業所や路線により2種類の出力のエンジンを使い分けており、同車はそのうち高出力のエンジンを搭載した車両で、型式は「U-LV318L」です。なお、搭載エンジンの種類は外観からは見分けることはできません。
側面窓は黒いサッシの2段窓で中扉は4枚折戸のワイドドアを採用。小田急バスのいすゞ+7Eとして一般的な仕様です。小田急時代の行先表示器は前扉の直後にあり、茨交への移籍時に撤去のうえ、一つ後ろの窓へ通常サイズの表示機を設置しなおしています。
後ろから見ると、U-規制までのLVらしく非常口の下に横長のグリルが設けられています。またそのグリルが上下2段に分かれているのは1993年ごろから製造されたU-規制後期の車両の特徴です。
エンジンリッドのナンバーすぐ上には、事業者ごとにあったりなかったりするエンジンルーム点検用のフタが設置されています。テールランプ類は角形のもので、これはほぼ同形態で東武バスから移籍したU-LV+7Eとの識別点になります(東武車はいわゆる『バス協テール』)。もっとも、その東武車は茨城オート塗装となっており、そして既に引退済みではありますが……
なお、茨交には小田急バスのいすゞ+7Eは同車と「水戸200か1040」の2台しか移籍しておらず、その相方は既に引退してしまっています。同車はそんな希少な1台として、U-車でありながら2020年9月現在でも他の7Eに交じって活躍を続けています。
事業者:茨城交通(←小田急バス)
ナンバー:水戸200か1019
車両番号:-
車種:いすゞ/LV
ボディ:富士重工業 R17型E
型式:U-LV318L
年式:1995年
撮影日:2017年8月31日