
神奈川中央交通東が所有する三菱ふそう・エアロミディ-S。日産ディーゼル・スペースランナーRMのOEM供給車で、車体は西日本車体工業B型 07MCを架装しています。
社番の「や」は大和の「や」で、海老名から横浜まで幅広い範囲をカバーする大和営業所の所属です。後の番号にはメーカーや車種などの規則性はなく、大まかな車種や用途で番台が分かれている程度です。
西工ボディの中型車は2007年に外観の印象はそのままに構造を改良するモデルチェンジを行っており、同車はそのモデルチェンジ後に登場した車両です。このモデルチェンジでは、フロントのウインカーの台座がゴム製になり、雨樋の取付方法が変わり、扉の左上・右上の丸みが大きくなり……というように、細部のあちこちに変化が見られます。
なお、この世代ではワンステップ車とノンステップ車の車体構造がほとんど共通のものになっており、車体のデザインや表記を除けば両者は前扉の裾部分でかろうじて見分けることができる程度の違いしかありません。この車両のように扉の板張り部分が一番下まで続いていればワンステ、最下部がラバーの覆いになっていればノンステです。
事業者:神奈川中央交通東
ナンバー:相模200か1160
車両番号:や185
車種:三菱ふそう/エアロミディ-S
ボディ:西日本車体工業B-Ⅰ 07MC
型式:PDG-AR820GAN
年式:2008年
撮影日:2017年8月30日
大型車には前面窓の形態でB-ⅠとB-Ⅱがあるのですが、中型車はB-Ⅱのように下辺が拡大されている仕様を見たことがありません。この場合、「中型車はすべてB-Ⅰ」なのか、それともB-ⅠとB-Ⅱの区別がなく、そもそも「B」のみなのか……西工ボディはいまだにわからないことだらけです。