
関東自動車が所有するいすゞ・キュービック。1998年式の車両で、リーフサス・ワンステップ車です。
関東自動車は98~99年の間、都市部で手放された車齢の比較的若い車両を中古導入するのと並行してちらほらと自社発注の低床車を導入しています。国内4メーカーの車両を少しずつ揃えており、98年にはいすゞ・日デのワンステとふそうのノンステ、99年にはそれら加えて日野のワンステが導入されました。また、その車両たちは基本的にエアサスを装備していますが、98年のいすゞ車だけはリーフサス仕様となっていて型式が異なります。
屋根上には角形のベンチレーターが3基も搭載され、前後の端にはマーカーランプも備えています。また、登場当初は幕式の行先表示器を装備しており、側面のものは現在の位置の上のスペースに天地の小さいものが収まっていたようです。関東自動車の以前からの仕様を残しつつ低床化にも対応した折衷的な見た目・仕様の1台となっています。
この車のように、22ナンバー末期~200ナンバー初期のころは独自仕様から標準化へ(?)の端境期にあたり、地方の事業者が自社発注で導入した車両たちの仕様も、同車のようにそれぞれの事業者の特徴を残しながら新しさも取り入れたようなものが多くなっているような気がします。
なお、関東自動車はその後川崎市や川崎鶴見臨港バスから同型のキュービックワンステップを中古導入しており、それらとは登録ナンバーの番号が近い(宇都宮200か1148、同1251など)こともありぱっと見の雰囲気がとても近いものになっていますが、自社導入車とは屋根上のベンチレーターの種類とマーカーランプの有無のほか、車体長、行先表示器の位置などが異なっている点で見分けることができます。移籍してきた純正車体のキュービックはすべてL尺車で、行先表示器は前扉の直後か前扉-中扉の中間にあります。
事業者:関東自動車
ナンバー:栃木22う1123
車両番号:-
車種:いすゞ/キュービック
ボディ:いすゞバス製造
型式:KC-LV380N改
年式:1998年
撮影日:2015年9月1日