山交バスが所有するいすゞ・ガーラⅠ。2013年に京成バスから移籍した、1999年式の車両です。車両番号の「99」の部分が年式と対応しています。本来ナンバーは車両番号から抜粋した「山形230あ9951」になりますが、そうすると同時に在籍する99501号車との区別がつかなくなるため、通常の払い出しナンバーで登録されています。

乗降扉はスイングドアで、側面窓は最後部が固定窓、それ以外はT字の開閉窓を採用。ガーラのT字窓は上段の固定窓部分の天地が他車種と比べて狭く、特徴ある外観をしています。車内トイレの設備はなさそうです。
正面にはLED式の行先表示器を装備し、側面は表示板で対応しています。ほぼ同じ時期に同じ京成バスから移籍した宮城交通の385号車と車両の仕様が似通っており、また山交バスには自社導入・移籍導入問わず貸切車を転用した高速車が多く存在していることから、この車も元は貸切車だった可能性が高そうです。
サブエンジン式冷房の給油口は運転席側の側面についています。ここは同じ京成バスからの移籍車でも形態の異なる車両がいたようです。

移籍時期が近く元事業者も同じ宮交の385号車とは、車両の仕様や改造の内容、使用路線といった共通点と、サブエンジンの給油口のような車両仕様、改造面では正面の行先表示器や車内のサービスボックス跡・整理券発行機まわりといった相違点の両方を見出すことができます。