
しずてつジャストラインが所有するいすゞ・エルガ。
2002年上半期、静岡鉄道のバス部門として最後に導入されたグループの車両のうちの1台です。当時の藤枝営業所に新製投入され、藤枝営業所が焼津営業所と統合され岡部営業所へ改組された後も引き続き同所に所属し、焼津・藤枝地区や中部国道線で活躍しています。
新製投入された「藤」枝営業所にちなんで、しずてつの低床車塗装の青い四角を「藤」色に替えたパターンの塗装がラッピングの下に隠されています。藤枝色のエルガはどういうわけか全面ラッピングの車両が多く、なかなか素の塗装をお目にかかれないイメージがあります。
クーラーはゼクセル(当時)製を搭載しており、屋根上には長方形のコンデンサユニットが載っています。側面の開口部の大きさが均等でない、比較的初期のタイプです。
しずてつのエルガにおいて、前面行先表示の左右が赤く塗られているのはこの世代までで、次期導入の車両からはこの仕様はなくなりました。また、このとき同時にクーラーのメーカーもゼクセルからデンソーへ切り替わりました(ただ1台導入された短尺ワンステの283をのぞく)。行先表示左右の赤塗装とデンソークーラー、また逆に赤塗装無しとゼクセルクーラーの組み合わせは存在しないわけです(283をのぞく)。
ちなみにラッピングの広告主は島田市に本拠を置くハラダ製茶。日本茶をはじめとする飲料を広く取り扱うメーカーで、FDAの機内サービスのお茶を提供していたりもします。茶どころ静岡らしいラッピングといえるでしょう。同じ柄のラッピングは2台や3台ではない複数台に施されており、静岡駅前ではよく見かけることができます。
事業者:しずてつジャストライン
ナンバー:静岡200か158
車両番号:-
車種:いすゞ/エルガ
ボディ:いすゞバス製造
型式:KL-LV280N1改
年式:2002年
撮影日:2021年10月6日