

山陽バスが所有するいすゞ・エルガ。
2005年式のワンステップ車で、排ガス規制「KL-」としては最末期の車両にあたります。山陽バスに5台が残存する(21年12月時点)KL-エルガのうちの1台で、同世代の車両たちの引退が進む中でも活躍を続けています。
クーラーはデンソー製が採用され、屋根上にはコンデンサとその前に1基・後ろに2基の丸型ベンチレーターが設置されています。中扉は引戸で、側面の表示器は戸袋の前にあります。
側面窓の濃いめの色付きガラスも特徴的な仕様で、近年の導入車まで採用され続けています。この色付き窓ガラスも以前からの仕様かと思っていましたが、本格的に採用されたのは2000年代になってからのようです。
導入時期によってワンステ・前中ノンステ・フルフラットノンステ、中扉の折戸・引戸、クーラーのデンソー製・ゼクセル製、ベンチレーターの形状、側面窓の形状など、それほど多くはない台数に対して実に多彩なバリエーションがあった山陽のエルガですが、今となってはそのほとんどが引退しており、その後移籍を果たせた車もそれほど多くはないようで、その仕様を記録して見比べることも難しくなってしまいました。
もっと早く垂水や舞子に立ち寄ることができていれば……
事業者:山陽バス
ナンバー:神戸200か1798
車両番号:2535B
車種:いすゞ/エルガ
ボディ:ジェイ・バス
型式:KL-LV280L1
年式:2005年
撮影日:2021年11月22日