山梨交通が所有するいすゞ・エルガ。
かつての親会社である国際興業から多数が移籍しているエルガのうちの1台で、2005年式の車両です。

国際興業では6000番台を名乗っていた短尺ワンステのグループで、2002年～2005年の間に200台近くが導入され大きな勢力となっていました。
2022年にもなるとそのほとんどが除籍されましたが、その後は山梨交通の他、岩手県交通、秋北バス、十和田観光鉄道といったおなじみの移籍先に加え、北海道から鹿児島まで全国あちこちの事業者に移籍しています。
車両の仕様としては国際興業に大量に導入された一般的な仕様そのものとなっています。
屋根上の前後端に丸型ベンチレーターと、ゼクセル→サーモキング製のクーラーを搭載しています。また、逆T字窓の開閉部分はサッシレス構造になっています。

C852はまず車番と払い出しナンバーの数字が偶然にも揃っているという特徴がありますが、国際興業時代も「練馬200か1052」のナンバーを付けていました。なにかと「52」に縁のある1台なようです。
また、国際興業での除籍→山梨交通への移籍は年式順ではなくところどころで前後していることがあり、C852と同型式で近い番号の車両の多くが2005年式なのに対してC852は2002年式と3年ほど差があます。その間にエルガとしての仕様変更でクーラーの側面メッシュの大きさが不均等になっていたり、逆T字窓の開閉部分がサッシ式のままだったりしています。
また、撮影時点では広告枠やラッピングの一切ないすっきりした姿を保っていました。