
山梨交通が所有するいすゞ・キュービック。
かつての親会社である国際興業から多数移籍したキュービックの1台で、1992年式の車両です。
移籍から長らく富士宮市の静岡営業所に所属し「沼津200か660」のナンバーを付けていましたが、車齢およそ30年にあたる2022年7月になって山梨県側の敷島営業所に転属し、行先表示器をLED式に換装のうえ、真新しい4桁の山梨ナンバーを付けて新たな活躍を始めました。
WB4.65m・ショートオーバーハング仕様のツーステップ車で、導入当時の国際興業では7000番台の車両番号を付けられた最もスタンダードな車型のひとつでした。ショートオーバーハング車は前扉~前輪ホイールアーチ前端の間隔がほとんどない点で判別することができ、車内のプレートの型式では末尾に「S」が追加され、低床車の「J」とあわせて「LV324KJS」となっています(車検証には記載されません)。
この7000番台の導入は1992年が最後となり、翌年からはオーバーハングを通常の長さとした7500番台の導入に移行しています。山梨交通にはのちに両者とも移籍してきましたが、1994年式の7500番台がC720番台として移籍した後に7000番台がC730番台として移籍する逆転現象が起こっていました。
車型の特徴の他にも、小柄なバス協テール、車体裾のIKエンブレムといった外観上の特徴を維持して活躍を続けており、甲府駅前にもよく姿を現してくれるようです。
事業者:山梨交通
ナンバー:山梨200か1009
車両番号:C737
車種:いすゞ/キュービック
ボディ:アイ・ケイ・コーチ
型式:U-LV324K
年式:1992年
撮影日:2022年11月28日