
熊本都市バスが所有していた、日産ディーゼルUA+西日本車体工業B-Ⅱ 58MC。
国内4メーカーのシャーシに西工車体を組み合わせて導入した熊本市交通局からの引き継ぎ車両で、1991年式の日デ車です。熊本市は同じ年に標準尺車と短尺車を別々のメーカーで導入しており、この年は標準尺車は日デ、短尺車はいすゞが導入されました。
熊本市から都市バスに引き継がれた58MCの中では珍しく、都市バスの白ベースの新塗装に衣替えされています。都市バスの58MCは早くから側面窓に大きな逆T字窓を採用しており、年式の割に外観の古さを感じさせません。新塗装となればなおさらです。
熊本産まれの58MCはその導入事業者を問わず、中扉が通常よりやや前寄りに設けられ、その分中扉以降の側面窓が逆T字窓なら3組・二段窓なら5組と通常より多くなる特徴的な仕様を持つ車両が存在しており、これもそのうちの1台です。
なお、日デUAに58MCを架装した場合、本来は正方形のフォグランプ(7E・8Eと同じもの)を装備するのですが、この車両は他車のバンパーを移植したのか長方形のものになっていました。
塗装を新調しても寄る年波には勝てず、2018年3月には引退してしまいました。
U-UA440系・KC-UA460系と西工車体の組み合わせでは、扉側のエンジン点検蓋は縦方向に開き、後方の車体裾は緩やかに切りあがり角度が付きます(前中扉車の場合)。U-車とKC-車の判別は後面にある給水口の位置(U-は左右テールランプ間、KC-は運転席側の角)で可能です。
事業者:熊本都市バス(←熊本市交通局)
ナンバー:熊本22か2617
車両番号:-
車種:日産ディーゼル/UA
ボディ:西日本車体工業B-Ⅱ 58MC
型式:U-UA440LSN
年式:1991年
撮影時系統:味6系統 交通センター→三山荘(当時)
撮影日:2017年11月22日