富士急静岡バスが所有する日産ディーゼルUA。車体は富士重工R17型E（7E）で、改良後のいわゆる「新7E」ボディを架装しています。
ホイールベース5.8mの長尺ワンステップ車で、車両番号の百位より2002年式の車両です。屋根上に富士重工製ではなくデンソー製の冷房装置が載っているのがやや特徴的です。
その大柄な車体を生かして通勤輸送に活躍……なんということはないようで、ほかの標準尺の車両たちと共通にあちこちの路線で運用されています。ただ、大荷物な観光客の多い夏季の富士山新五合目へのシャトルバスにはよく充当されている印象です。
富士急静岡バスには同型式の車両がW8269・W8270の2台在籍していますが、富士急シティバスなどグループ他社にもちらほらと在籍しています。また、県を跨いで上野原には1台のみ中扉が4枚折戸のM尺車が導入されています。
かつて導入された前後扉の7Eや8E、90年代末に導入された通称チョロQことKC-RN210CSNといった車両たちがすべて引退してしまった今、富士急グループの路線車ではこのグループが最後の富士重工ボディ架装車となっています。