
鹿児島交通が所有していた三菱ふそう・エアロスターM。1991年式で「鹿児島22」のナンバーを付けた同社生え抜きの車両です。
左右引き違いタイプの側面窓に4枚折戸のワイドドアの組み合わせは、同時期の鹿児島交通のみならず南国交通や鹿児島市営バスの導入車両にも共通した仕様となっています。さすがに車種はそれぞれですが、車体の長さ、側面窓の種類、行先表示器の設置位置まで、メーカー・社局をまたいで仕様が統一されているのはなかなか珍しい事例なのではないでしょうか?(ただし市営の一部車両だけは側面幕が中扉直後)
型式からわかるとおりエアサスを装備しており、車内の座席もハイバックシートになっています。市街を走るバスとしては高級感のある仕様です。
なお、このとき導入されたグループの車両はU-車でありながらリアバンパー及び灯具類がP-車と同じ丸型タイプを装備していたようです。1台や2台の存在ではないので、導入時からその仕様だったのでしょう。
カラフルなやしの木の塗装をまとい活躍を続けていましたが、先に取り上げた移籍導入のエアロスターたちと同時期に引退してしまったそうです。
……前からぱっと見ただけなら、遠鉄中古と言ってもすぐにはバレなさそう?
事業者:鹿児島交通
ナンバー:鹿児島22き450
車両番号:-
車種:三菱ふそう/エアロスターM
ボディ:三菱自動車工業
型式:U-MP618M改
年式:1991年
撮影日:2017年11月21日