
鹿児島交通が所有する三菱ふそう・エアロスターM。都営バスから移籍した1996年式の車両で、鹿児島へは2009年にやってきました。
都営バスでは2005年度~2008年度にかけて除籍車の国内での移籍・再登録を中止していましたが、KC-車の除籍が出始めた2008年度からは条件付きでわずかながら移籍が再開されました。この車両はそうして移籍してきた車両の一員です。
型式が「MP637」となっていることからわかるように、蓄圧式ハイブリッド「MBECS-Ⅱ」として活躍していた車両です。屋根上のベンチレーター、黒サッシの2段窓、4枚折戸のワイドドア、前扉直後の行先表示器と、いかにも元都営バスというべき特徴をもつ一台ですが、それよりまず目につくのは左右のヘッドランプ間の黒い装飾パーツでしょう。都営バス時代はこの中央に「低公害バス」と表示する行灯を装備していましたが、鹿児島交通ではハイブリッド機構を停止しているため行灯は黒の無表示となっています。無表示の行灯はちょっと寂しいですが、行灯が黒くなったことで逆に見た目がすっきり引き締まっているような気もします。
事業者:鹿児島交通(←東京都交通局)
ナンバー:鹿児島200か929
車両番号:-
車種:三菱ふそう/エアロスターM
ボディ:三菱自動車工業
型式:KC-MP637K改
年式:1996年
撮影日:2017年11月21日