
新潟交通が所有するいすゞ・キュービック。1998年式の長尺"セミ"ツーステップ車です。
1990年から長きにわたって導入が続いた新潟交通のキュービックの最終形態で、従来の銀色サッシの二段窓から黒いサッシの逆T字窓となり、見た目の印象が大きく変化しています。一見するとワンステップ車のようですが、バリアフリー法の施行まで、新潟交通ではワンステップ車にステップを追加し段差の小さい「セミツーステップ車」とした仕様で導入されています。
フロントの運転席側のワイパーの根元にモーター点検蓋が設けられているのがKC-車のわかりやすい特徴で、逆T字窓の場合は前扉~中扉の間に戸袋窓を除いて大小2組の窓があるのがQ尺車となります。99年に導入された短尺車はここの窓が同じ大きさの小さい窓2組になっています。
窓が大きくなったことで車内に並ぶ緑のハイバックシートがよく目立ちます。さらに新潟交通の車両には窓と座席の間に細長い荷物置き台が設置されており、乗客からも好評を博していたのだそう。そのような独自の仕様もバリアフリー法の施行に伴い廃止されてしまいました。
事業者:新潟交通
ナンバー:新潟200か90
車両番号:H90-I
車種:いすゞ/キュービック
ボディ:いすゞバス製造
型式:KC-LV380Q改
年式:1998年
撮影日:2016年11月2日