
山梨交通が所有するいすゞ・エルガ。
かつての親会社である国際興業から多数が移籍しているエルガのうちの1台で、2005年式の車両です。
このたび、山梨交通の離れ小島めいて存在する静岡営業所にて再デビューを果たし、同営業所で初めてのエルガ、17年ぶりの大型車として活躍を始めています。池袋や赤羽の駅前でよく見ていた「都会なエルガ」が富士宮で見られるのはいまだに不思議な感覚です。
国際興業では5000番台を名乗っていた短尺ノンステのグループの1台で、同グループは2003年~2005年の間に40台が導入されました。
ワンステの6000番台とともに2010年代の遅くまで都心で活躍していましたが、両者ともほとんどが除籍され、その後は一部解体されてしまった車もいるようですが、それでも青森から鹿児島まで全国に広く移籍しています。
車両の仕様としては国際興業の同グループにおける一般的ものとなっており、屋根上の前端に丸型ベンチレーターをひとつとサーモキング製のクーラーを搭載しています。
国際興業時代は戸田営業所5034号車(大宮200か1181)として活躍していました。
移籍にあたってほぼ全体が再塗装されたようで、ぴかぴかの美しい姿を取り戻していました。かつての表記やステッカーの跡もリア窓に少々残る以外はきれいさっぱりです。
また、屋根肩部に入るフレーズが「YAMANASHI KOTSU BUS」から「The Bus of YAMANASHI」に変化しています。ただし、通常の営業で静岡営業所の車両がYAMANASHI県に乗り入れることはありません。
C876(富士山203か73)が登場してから3年と半年が経過していますが、「富士山203か」ナンバーの払い出しは10も進んでいなかったのですね。
事業者:山梨交通
ナンバー:富士山203か81
車両番号:C913
車種:いすゞ/エルガ
ボディ:ジェイ・バス
型式:KL-LV280L1改
年式:2005年(移籍:2022年)
撮影日:2022年10月13日