でっかいおやまのふもとから

このブログは にしの・みやと（@miya_nif）が今まで撮り溜めたバスの写真記録を中心にさまざまなコンテンツを少しずつ載せていく予定の場所です。
まだまだ記事数は少ないですが、どうぞごゆっくりご覧になってください！

南国交通が所有する三菱ふそう・エアロスター。2016年に1台だけ導入されたノンステップ車です。
エアロスターは前年にもワンステが2台導入されていますが、今回は同時にエルガ・ブルーリボンがノンステで導入されたためか、エアロスターもノンステでの導入となりました。

同社の塗装は窓の直下に赤帯を回していますが、ノンステとワンステでは窓の下辺の高さが変わるため、外見の雰囲気も若干異なるものになっています。
車内は変わらず南国交通の標準的なもので、枕カバー付きの二人掛けハイバックシートと横引きカーテンを装備しています。前面の「中乗り」ステッカーの雰囲気も相まって、他社ではKL-やKK-の初期に見られたような、独自仕様と標準化を折衷したような雰囲気の1台となっています。

南国交通が所有するいすゞ・エルガ。2016年式のノンステップ車です。

南国交通の路線車はメーカー問わず長らくワンステが導入されてきましたが、エルガ・ブルーリボンのラインナップの整理によりそのワンステが廃止されたため、南国交通の路線車として初めてのノンステの導入となりました。
新型のノンステとなっても車内の仕様へのこだわりは健在で、枕カバー付きの二人掛けハイバックシートと横引きカーテンが引き続き採用されています。ただ、枕カバーの色が白から青に変更されています。
変速機はAT、重量車燃費基準は＋5％達成なので、排ガス規制記号は「QPG-」となります。フロントに「ISUZU」のロゴがしっかりあるのは外見上の（ありがたい）ポイントです。

このときは鹿児島200か1784・1785がエルガでAT車、1786・1787がブルーリボンでAMT車と、車種と変速機を揃えて2通り導入されました（＋1788がエアロスターでAT車）。その後ブルーリボンもAT車として導入されたので、試験的な要素があったのかもしれません。

LVとKV・ATとAMTを並行導入してその後はATを採用していたり、続番でQKG-MP38FMが導入されていたりというのは確か似たような事例が……と思ったら、静岡200か838～844とそっくりなのでした。

南国交通が所有するいすゞ・エルガ。2015年式のワンステップ車です。

比較的近年に導入された車両でありながら、車内は南国交通標準の二人掛けハイバックシート＋枕カバー＋横引きカーテンという仕様が引き続き採用されています。
フロントには「ISUZU」「ERGA」のロゴがありますが、他車によく見られる「中乗り」ステッカーはありません。導入当初はちゃんと貼られていたので、その後しばらくしてはがされたようです。

南国交通が所有する三菱ふそう・エアロスター。2015年式のワンステップ車です。

日野車・いすゞ車の割合が高めな南国交通ですが、ちらほらと三菱車も在籍しており、自社発注では1997～1999、2007、2015、2016、2019年にそれぞれ数台ずつのエアロスターが導入されています。
フェイスリフト後の新型エアロスターは、2015年にワンステ2台、2016年にノンステ1台、2019年にノンステ3台が導入されました。

車内は二人掛けシートが並んだ着席定員重視の仕様で、以前からの装備である白い座席カバーと横引きカーテンをしっかり装備しています。
フロントにはスリーダイヤやFUSOエンブレムもあります。南国交通の路線車は西工製や移籍車を除くとフロントにメーカーのロゴやエンブレムを装備する車両がほとんどとなっており、見た目の格好良さはもちろん、LVとKVの見分けも付きやすいというありがたいポイントです。

南国交通が所有する日野・ブルーリボン。
1996年式の車両で、排ガス規制記号がKC-となった世代の車両です。

エアサス・高出力エンジン、左右引き違い窓と4枚折戸、横引きカーテンとハイバックシートといった仕様が引き続き採用されており、フロントの日野エンブレムやレタリング、前輪直後のHinoBodyプレートも変わらず健在です。
なお、2018年中ごろ鹿児島実業高校のスクールバス専用車に充当され、深緑に白い帯を巻き「DRACHEN」のレタリングを入れたシックな専用塗装へと変更されています。銀に赤と紺という色合いからまるで正反対の変貌っぷりですが、前面の日野エンブレムとフタ部分を活用した「中乗り」表示、HinoBodyプレートは変わらずでした。

南国交通が所有する日野・ブルーリボン。1996年式の車両で、排ガス規制記号が変わりKC-となった世代です。型式の最後に「改」がつかなくなりました。

高出力エンジン＋エアサス、左右引き違い窓＋4枚折戸の基本的な仕様は引き続き採用されていますが、車両側のモデルチェンジに伴い、ヘッドランプは丸型から角形に、フォグランプも黄色の角形に変更されています。
さらに、前面に設置されている日野のエンブレムが新しいHマークに変わり、向かって右には「HINO」のレタリングも入るといった細かな変更も見られます。

南国交通が所有するいすゞ・キュービック。1994年式の車両で、南国交通にはこの年代の車両がまだ比較的現役で残っているようです。

他社局と同じ左右引き違い窓と4枚折戸を採用しながら、高出力エンジン＋エアサス、内装はカバー付きのハイバックシートに横引きカーテンと、こだわりを感じられる仕様になっています。
行先表示器はLED式のものに換装されていますが、特にラッピングや広告もなく、塗装の褪せもみられない美しい姿の1台です。

南国交通が所有する日野・ブルーリボン。1994年式の車両です。
2023年現在でも、南国交通では比較的まとまった台数のU-車が現役で活躍しているようです。

足回りはエアサスを装備＆高出力エンジンを搭載しているのは同時期のいすゞ車と同様で、型式から読み取ることができます。
黒いサッシの左右引き違い窓、4枚折戸の中扉という外装の仕様はこの時期の車両の標準的なもので、南国交通に限らず鹿児島交通や鹿児島市交通局でも同じ仕様が採用されています。
内装も横引きカーテン、カバー付きのハイバックシートと高級志向な仕様です。
丸目のヘッドランプに日野のエンブレムが、昔ながらの南国交通の塗装によく似合っています。前輪直後に残っているHinoBodyのエンブレムもポイントです。

南国交通が所有するいすゞ・キュービック。1996年式の車両で、排ガス規制記号が変わってKC-となりました。
KC-車と以前のU-車とは、前面のワイパーモーター点検蓋やコーナリングランプで判別できます。

モデルチェンジを挟んでも仕様は以前からのものが踏襲されており、左右引き違い窓と4枚折戸、エアサスと（型式からはわからなくなりましたが）高出力エンジン、ハイバックシートとカーテンといった仕様が引き続き採用されています。なお、型式が変わって最後の「改」がつかなくなりました。

これまた●▼のステッカーが前面にありますが、こちらもすっかり退色して文字の存在すらわからなくなってしまっています。